さぁ、オレと恋をしてみようか
「じゃあ、芽衣子。そろそろ帰ろうか。賢太くん、ヤキモチ妬いちゃうからね」
「あ、うん…。じゃあ、千織さん。明日、楽しみにしてます」
「うん、オレも楽しみにしてるよ」


〝オクダ〟を出て、お母さんと2人並んで歩く。


「芽衣子」
「ん?」
「千織くん、イケメンだけど中身もステキだね。彼なら、賢太くんも許してくれそうな気がするよ」


お父さん…許してくれるかな。お母さんが、そう言うんだから、きっと大丈夫だよね。


わたしも思う、千織さんを見たらきっと、お父さんも気に入ってくれるって、そう思うんだ。


「あら、噂をすれば賢太くんから電話。もしもしー?」


お父さん、きっと心配して電話かけてきたんだ。


ちょっと、千織さんと一緒にいすぎたもんね…。


「え?今、帰ってるところよー。やだ、賢太くんっ!!」


え。お母さんの声が変わった…?なに!?お父さん、どうしたのっ!?


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