さぁ、オレと恋をしてみようか
「どうしたの!?そんな汗だくになって!!」
「すみませんっ…あのっ、芽衣子に…芽衣子さんに会わせて、ほしくてっ…」


ダメだ、全然息が通常に戻んねぇ。


「え?芽衣子に?」


お母さんが、そう確認した時だった。


「なんだ智衣。騒がしいな」


リビングのドアが開いた。芽衣子のお父さん…だった。


「すみませんっ…夜遅くにっ…。あのボク、奥田千織と申しますっ…」


挨拶をすると、オレが誰なのかすぐ理解できたんだろう。


グッと眉間にシワを寄せ、その顔は明らかに怒っていた。


「芽衣子は、もう寝たんだ。さっさと帰れ」
「ちょっと、賢太くん!?まだ芽衣子なら起きてるかも、」
「うるさい。もう寝たんだ!」
「あー、もう…。ごめんねぇ、千織くん…」
「……いえ」


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