さぁ、オレと恋をしてみようか
そう言って、オレは目の前に芽衣子の両親がいることも忘れ、彼女の頬にそっと触れた。


「……っ、」


ピクリと身体が反応して、頬がほんのりピンクに染まる。


「2年前、オレたちは出会ってんだよ」
「え、え、えっ!?」
「まだ、わかんないの?あの日、牛乳を買いに来た芽衣子に、オレは一目惚れをしたの」
「……!!」


芽衣子は目も口も開け、瞬きをするのも忘れるくらいに驚いていた。


「きゃー!!ちょっと、聞いた!?賢太くん!!」


なにも喋れない芽衣子の代わりに、叫んだのはお母さんだ。


お母さんはお父さんの服の袖を、グイングイン引っ張って、ワーキャー言ってて、お父さんはすごくイヤそうな顔をしていた。


「それ、ホント…ですか…?」
「信じてくれないの?」
「いえ、その…」
「だから、会社辞めてあの店を継いだんだ」
「えっ…」
「あ、今引いたろ」
「えっと、その……」


そりゃー、引くよな。こんなのストーカーだもんな。


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