黒と白の王子
トントントントン…。

黒夜が二階から降りてきた。もうすっかり目は覚めているみたい。

「黒夜おはよう。ご飯もうすぐだよ。」

私は黒夜に声をかける。

「ん。おはよ。」

いつもの黒夜だ。無表情で返してくる。

「おはよう。黒夜。今日は
チャロルパンだってー。うれしーねー。」

琥珀がニコニコしながら話しかける。

「ああ。そうだな。亜子買っといてくれてありがとな。」

黒夜が微笑みながら伝えてきた。

「えっ、あ、うん!どういたしまして。」

突然の微笑みに少し驚きながらも嬉しくなる。
普段あまり見せない笑顔にドクンと心臓が動いた。


「亜子のおかげだね〜。早く食べたーい」


やっぱり琥珀はいつもニコニコ。


この2人の表情の差は生まれた時からだ。
2人は双子だけど全然ちがう。


いつもニコニコして可愛らしい琥珀。
無表情な時が多いけどすごく優しい黒夜。

性格はバラバラで、でも2人はいつも一緒にいる。
双子の絆。みたいなやつかな?


でも、性格は違ってもやっぱり一卵性双生児だから、顔はそっくり。

2人ともモデルみたいな綺麗な顔。二人で同じ表情をしたらわかんないだろうなー。


でも2人を見分けるポイントがある。
それは髪だ。

琥珀の髪はサラサラでなんというか
王子様みたいな感じ。
そして琥珀よ髪は生まれつき少し茶色い。

そんな琥珀の髪質までもが女子たちの人気を集めている。



それと違って黒夜の髪は真っ黒で、少しカールしている。
その巻き具合がモデルみたいで、またこれも女子たちをキャーキャー言わせている。


まあなんやかんやでとにかく二人はモテるのだ。顔も髪も性格も。何もかもが愛されている。

そんな二人のそばに幼馴染というだけでいることができる私は、すごく幸せものだ。


本当に幸せ。
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