時空を越えて
「ふーー」
落ち着け、相手は歳をとったおばあちゃん、耳が遠いのも仕方ない……
と冷静になった。
ひとまず、
「どうやったら元の世界に戻れるんですか?私、明日内申が決まる大事なテストなんです!!」
「落ち着き、大丈夫、ここにいる時間はそのせかいでは止まってる、竜宮城みたいなもんだよ。」
「イや、オババ竜宮城は時間止まってないよ。」
「そうやったか!あたしゃお伽話話はあんま信じんタチでな!」
私は何故か安心しきっていた。
そしてその後おばあちゃんの武勇伝を聞いた。
いつの間にか今さっきまであった苛立ちは無くなっていた。