いつかウェディングベル

加奈子と露天風呂を堪能すると流石にお腹も減って来た。



「あれだけ運動すればお腹も減るでしょうね。」



少々不機嫌そうな俺の可愛い妻が頬を膨らませて文句を言う。


そんな膨れっ面をしてまだ俺に愛して欲しいのか?と聞きたくなる。


いや、聞かないまでもそれを待っているのだと俺には分かっているよ。


だから、加奈子の膨れた頬にキスをしてやる。



すると、俺の思った通りに加奈子は急に顔を真っ赤にして大人しくなる。


人妻で何度も抱き合って子どももいるのに、まだ恥ずかしいものなのだろうか? キス一つでそんなに顔を赤く染める必要があるんだろうか?


本当に可愛くて可愛くて抱きしめて閉じ込めておきたくなる。


このままいっそマンションへ戻り一日中裸で過ごさせようか?




「エッチなこと考えてるわね?」


「加奈子の裸エプロン。可愛いだろうね。ピンクのエプロンを着て台所で俺を誘惑して欲しいな。」


「透っていつからそんなエッチになったの? 最近、凄くエロイよ。」


「男ってそんなものさ。好きな女にはいろんなことしたいものなんだよ。」



人妻なのにそんな事も分からないのか信じられない程に初心な俺の嫁だ。



「加奈子、ご飯食べたらまた風呂に入ろう。」


「その時は一人で入るから。」


「なんで? せっかくの新婚旅行だろう?」


「だって、エッチしかしないじゃない。」


「新婚だろ?」



甘い言葉より熱い視線を送るのが効果的のようだ。


膨れた顔も甘いキスと熱い眼差し一つで蕩けるような顔をしてくれる。


頬を赤く染め目は虚ろになり体は少し火照っている。そして、俺を求める内なる熱に俺が気付かないはずはない。


何もかも知っているんだよ。加奈子の体の奥深くから溢れ出てくる熱が加奈子の欲望を掻きたてるのを。



「キスしろよ」



新婚旅行くらいは認めたらどうなんだい?


本当は食事する暇があれば俺と愛しあいたいと。


眠る時間を割いてでも俺と愛し合いたいと言わせたい。



「うん」



加奈子が俺に抱きついて見つめ合うと少し恥ずかしそうに俯く。


その仕草がとても愛らしいが、加奈子はそうやって俺を焦らして楽しんでいるのか?

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