いつかウェディングベル
「まって、透、」
吉富の話など聞かない。そんなの聞くものか。
加奈子は俺のものだ。
加奈子は誰にも渡さない! 俺の女なんだ!
「まって、吉富さんの話を聞いて。」
そんな話を聞きたくない俺は加奈子の唇を何度もキスで塞いだ。
こんなキスでは甘く蕩けるようなキスにはならない。封じるためのキスではなにも感じない。
それでも加奈子の口から吉富の話など聞きたくなかった。
「私、子供が欲しいの!」
口を封じようとキスする俺を突き放した加奈子は真っ赤になりながら俺を見上げた。
今、何て言った? 子どもが欲しい?
それと吉富とどんな関係があると言うのだ?!
俺は良くないことを連想していた。
子どもが欲しいことと吉富と何の関係がある?
まさか、
「吉富の子どもが欲しいのか?」
すると加奈子の両手が俺の頬を叩いた。
「バカ言わないで!! 透の子どもが欲しいに決まってるじゃない!」
俺は意味がわからずキョトンとしてしまった。
まるで狐につままれた気分だ。
すると、加奈子は真っ赤になった顔がますます赤くなり全身まで赤く染まり両手で顔を覆っていた。
「俺の子どもが欲しい? ほんとうに?」
恥ずかしそうに頷く加奈子が可愛らしくて俺は心臓が飛び出しそうなくらい嬉しくなった。
俺の子どもが欲しいなら最初からそう言えばいいのに。
そんなことなら喜んで加奈子に子どもを授けてやるのに。
「だから、その、ね、透と子作りをしたいの。」
赤い顔されてそんな台詞言われると俺の心臓はもたない。
気づいた時には加奈子を押し倒し激しいキスをしていた。
さっきまでの封じる為のキスではなく愛しあうための官能的なキスだ。