みんなの冷蔵庫(仮)1
「しかし、シグマがここまで綺麗な昔の紙きれを出してきた事を思うと、もしかして「消す」という行為は、存在を消去する為ではなく、どこかに一時保存する、という事になるのではないか。そんな考えが浮かんだ」


京極が封筒をもう一度私に手渡す。

シグマはどうやってこれを出したんだろう。

私が消した時の逆で、一瞬で現れたのだろうか。

一度にいろんな情報を詰められて、ただでさえ良くない私の頭はいっぱいいっぱいで、ただ、今渡された答案用紙をまじまじと見ることしかできなかった。


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