みんなの冷蔵庫(仮)1
「これは一旦冷蔵庫のような場所に入れられていた。今回僕達は、そういう考えに行き着いた」


京極はまた私の横に腰掛けた。

またもや彼の口から出た「冷蔵庫」という言葉に、段々違和感を感じなくなり始めた。


「つまり、私が消した物は『冷蔵庫』というどこかにあって、シグマがその『冷蔵庫』から、これを出してきた、そう言いたいの?」


不安げに確かめる私の表情を楽しむみたいに、京極は細く綺麗に尖った顎に左手を置き、人差し指で唇を軽くなぞった。


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