みんなの冷蔵庫(仮)1
私の気持ちを知ってか知らずか、二人はさっさと出て行った。

扉が閉まる音が静かに響き、私は思わず小さなため息をつく。

朝家を出る時はウキウキドキドキしてたのに。

いつの間にかこんな豪邸の、だだっ広い部屋に、知らない男の人と二人にされてる。

変だな、とは思ってたのよ。私の連絡先を知らないはずの藤本先輩から、いきなり電話があって「明日の11時に会える?」なんて誘いがあるなんて。

あのカフェだって、近所に大きな本屋と電気屋があるだけで、これからデートって時の待ち合わせには向いてないし。


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