みんなの冷蔵庫(仮)1
「くららさん、私は会長のボディガード的な秘書です」


佐田さんの表情が、がらりと変わった。

真剣な眼差しに、こちらも思わず背筋が伸び、緊張が走る。


「ちゃんとした秘書は他にもおりますが、私は会長をお守りするのが、主な仕事です」

「誰かに狙われてる方だったんですか?」


私の問いに、佐田さんは少し複雑な顔をした。

言葉を選ぶように、視線が遠くへいく。


「その……仕事柄、多少地上げのような事も致しますから、恨みを買う事も無きにしもあらずで……」


非常に言いにくい、て空気と、奥歯に物が挟まったみたいな言い方に、私はそれ以上聞かないことにした。


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