みんなの冷蔵庫(仮)1
でも、犯人は特殊な訓練をしたのかもしれないし、極端な事を言うと、人間じゃない可能性だって、ないわけじゃないと思う。

人を二人も消したのだから、人間じゃないと言われても納得できる。


なら、私は何?
私も人間じゃない?


言い知れぬ不安に襲われて、手を強く握った。


「くららさん」


佐田さんの低い、染み渡るような声がした。

前を向いたまま話す彼の耳から顎、しっかりとした首筋にかけての骨太な曲線、匂うような男らしさに、視線が引き付けられる。


「突然こんなことにあなたを巻き込んでしまい、申し訳ないです」


< 206 / 491 >

この作品をシェア

pagetop