みんなの冷蔵庫(仮)1
私は洗面台に両手を付き、黙って背中で京極の声を聞く。


「だから、念のためシグマはうちで暮らす事になった。この話をくららにして、くららもうちで暮らすように話しを進めようとした。そしたら佐田が言ったんだ」


京極は体を壁から離し、数歩こちらへ近寄った。


「彼女の性格は私が調査したので何となく分かります。もしかしたら危ないかもしれないから、バイトを休め、と言って休む人ではありません。こんな事に巻き込まなければ、彼女には何の危険も及ぶ恐れはなかったのです。まだ奴らが接触してくるとは限りません。いたずらに不安を煽るような事を言うよりも、全力で彼女を守ってみせます。会長の件でくららさんを巻き込んだ時点で、私には彼女を守る義務があります。――そう言ったんだ」


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