みんなの冷蔵庫(仮)1
「とはいえ、昨夜の事はこの件にくららを巻き込まなければ起きなかった事だ。巻き込んで……怖い思いをさせて、本当にすまなかった」


突然の謝罪にびっくりして後ろを振り返ると、京極が言い終わると同時に深く頭を下げた。

私は何と言っていいのか分からず、京極のサラサラとこぼれて宙に揺れる黒髪を、ただ見ていた。

京極はゆっくり顔を上げると、全てを飲み込んだ闇のように深い漆黒の瞳で、私の瞳を絡めるように捕らえた。

そのいつになく真剣な面持ちに、私は思わず体が硬くなる。


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