みんなの冷蔵庫(仮)1
「佐田さんもお昼には帰って来るんですか?」


もう行ってしまうのが名残惜しくて、思わずそんなどうでもいい事を聞いてしまう。

「そ、そ―だよ。お昼ご飯くららちゃんが作ってくれるんだって! キョンキョンもお昼には帰るって言ってたよ」


シグマが、気を使って慌てて付け足すような言い方をした。


「私は何時になるかわからないので、お昼は結構です。ですが、呼ばれればすぐに参りますから、安心して下さいね」


そう言って、今度こそ佐田さんは出て行った。


シグマと二人残され、こんなに広い部屋なのに、わざわざせせこましく隣り合っている必要もないかと思い、立ち上がった。


「じゃ、私部屋で練習してくるね」


そう言ってシグマに背を向けると、手首を掴まれた。


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