みんなの冷蔵庫(仮)1
「駄目だよ。またくららちゃんだけ襲われたりしたらやだ」


大きな口をへの字にして言うシグマに、笑顔と共にため息がでる。


「家の中は大丈夫だって佐田さんも言ってたじゃん」


そう言って、シグマの手にもう片方の手を重ね、ゆっくり外そうとすると、その手もシグマのもう一方の手で封じられ、私達の手を交互に重ね合わせたタワーができた。


「シグマの邪魔になるかもって思って……」

「やだ」


言い終わらないうちに、シグマのはっきり意志を持った声が遮った。


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