みんなの冷蔵庫(仮)1
マインドコントロールのように、何度も何度も心の中で唱えてから、ちらっと薄目を開けて手元を見ると、指先から光は出ているが、湯呑みはそのままそこにある。

指に触れる感触で消えていない事は分かっていても、やはり落胆してしまう。


私……本当に冷蔵庫を開けたりできるのかな。

中に何か入れたりできるのかな。

小学生の時のあれは……まぐれだったんじゃないだろうか。

瞼を閉じたまま、何とも言えない不安な気持ちが押し寄せ、幼い頃の記憶を蘇らせる。



< 313 / 491 >

この作品をシェア

pagetop