みんなの冷蔵庫(仮)1
お願い!!


念じて、念じて念じて……


念じると。
手の中の湯呑みは冷蔵庫の中へ吸い込まれるように


消える


明るく、まっ白な空間

箱の中


冷蔵庫へと


湯呑みは消えた。

あっさりと、イメージする冷蔵庫の中へ消えていった。


――――消えた?


ゆっくり薄目を開けて、現実世界を見てみる。

光りを放つ指先をまじまじと見て息を飲み、信じられない気持ちのまま、斜め向かいに座るシグマへと視線を移す。


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