みんなの冷蔵庫(仮)1
いくらシグマだけは免疫がついてるというか、他の人に比べて平気とはいえ、やはり男の子相手にこの至近距離は動揺する。
男の子とは思えない、赤ちゃんみたいにすべすべの頬っぺが擦り寄って、体温が伝わってきて。


私の言葉に、シグマは傷付いたみたいな顔をして両手を離し、私の横に腰掛けた。


私の言い方、良くなかった? と、不安になるくらい、シグマの顔に影が落ちた。


「冷蔵庫が開いた喜びを分かち合いたかったのに。そんな拒否んなくてもいーじゃん」


シグマはぷぅっと両頬を膨らませて、テーブルの上で頬杖をついた。


「ごめんシグマ」


シグマはただ単純に興奮する私をなだめる為に、抱きしめてくれただけで、昔みたいにくっついたつもりだったはずなのに。

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