みんなの冷蔵庫(仮)1
「山羊座のB型だ。他に質問は?」


急に不機嫌な言い方になって、もりもりご飯を食べ出す京極に何か違和感を感じる。

何だろう。このモヤモヤは。


「それ聞いたし」


シグマが笑いながら言ったけど、場の空気は和まなかった。

どうせだからと、私は気になっていた事を口にした。


「他のご家族は?」


私のその言葉に、京極は一瞬怯えたように瞳を揺らし、ゆっくりとまた箸を置いた。


「母は……」


京極は長い睫毛を伏せ、細い声を出す。

そして、それが自分でもびっくりしたかのように、次ははっきりと強い口調で言った。




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