みんなの冷蔵庫(仮)1
お父さんが消えたなんて言えない。

疲れてるのに、マスコミに追い掛けられる。

どうすれば状況が良くなるのかなんて、私には皆目見当もつかない。

とりあえず今はもう質問はやめておこうと思い、シグマに山盛りご飯のお茶碗を差し出した。


「忙しいんだね」


椅子に戻る時、私が何気なく言ったその一言に、京極はピクリと少しだけ眉を上げた。


「忙しい忙しいとやたら人に言う人間は嫌いなんだ。そんな事聞かされても、気分良くならないだろ?むしろ不快だ」


突然そう言うと、また箸を手にする。


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