みんなの冷蔵庫(仮)1
「あんたってのはやめろ」


男は足を止め、不機嫌そうに眉をひそめた。


「じゃあ名前何?」


私はうるさい細胞に逆らうため、掴まれた腕を振り払う。

いくらかっこよくても、中身は嫌味でおかしなことばっかり言う人だもん。

距離を取らなくては。

私はシグマみたいに丸め込まれないんだ、そう肝に銘じる。


「名前は言えない。若様とでも呼べばいい」


偉そうに言ってまた前髪を払う。

若様?アホかこいつ。
栄養が全部顔にいったんだな。


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