みんなの冷蔵庫(仮)1
「とにかく、さっさと話を進めよう。くららがちゃんと冷蔵庫を開けることができるなら、話は早いんだが」


まただ。

さっきから冷蔵庫、冷蔵庫って。

それくらい自分で開ければいいのに。

そう思いながら、柔らかい絨毯が敷きつめられた広い廊下を、スタスタ歩く京極の後に続く。


「ねえねえ、キョンキョンっていくつぐらいかな?」


横に並んで歩くシグマがそんな事を言ってきた。


「名前だけじゃなくて、年も知らないの?!」


またもや全身が脱力するような事を言ってくるシグマに、この先何を言われても、どんな冷蔵庫が出てきても、驚くもんかと思った。

< 53 / 491 >

この作品をシェア

pagetop