みんなの冷蔵庫(仮)1
冷蔵庫を開けりゃいんでしょ?

何でわざわざ私に頼んでくるのかが分からないけど、意地でも開けてやろうじゃないの。

中学高校と六年間バスケットボールをやってきたから、多少腕力には自信がある。

さっさと開けて、さっさと帰ろう。


京極は廊下の一番端まで行き、白い大きなドアの横で立ち止まると、豪奢な金のノブを左手で掴んで、押した。


「どうぞ」


無愛想な顔で部屋の中へと顎で促される。

あだ名のこと、まだ納得いってないみたいだ。

私は一歩踏み込み、まずは開けられたドアの位置から中を見た。


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