みんなの冷蔵庫(仮)1
「そーゆー自惚れ屋ってキモい!」


見上げてそう言い捨て大股で部屋に入ると、ミュールから出た素足の踵に触れる程柔らかい絨毯に、足元をとられてしまった。

右足首がぐらつき、足の裏が完全に内側を向く程ねじれ、くらっと視界がぶれた。


咄嗟に近くの物を掴もうと左手を伸ばす。


私の手は何かに摑まる事はできなかった。

でも、私の手首はしっかりと摑まれ、背中に固い胸板が当たる。


反対の手は肩に添えられていて。


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