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きっと美咲は俺に言えない事を物凄く抱え込んでいて、一人で何もかも解決しようとしているに違いない。

それは決して悪い事でも何でもない事だけど、もぅ少し俺を頼ればいいのに、とも思う。

って言っても、んな事、美咲はしないだろうけど。

笑った笑みも悲しくて、無理に笑おうとするその瞳すら辛そうに思える。

もっと抱きしめてやりたいけど、それすらも出来なくて、ただ本当に側に居ることしか出来ない自分にもどかしさを感じた。


食べ終わった美咲は一度、洗面所へと姿を消す。

そして暫くして出てきた美咲はソファーに座っている俺の所に来て、ジッと見つめた。


「うん?どした?」

「…いってらっしゃい」


小さく呟かれた声とともに美咲は寂しそうに笑みを見せる。


「うん。行ってきます」


何も言わずに背を向け寝室へと向かう美咲の背後に小さくため息を吐く。

この時間になると美咲はいつもベッドに向かう。

きっと美咲は避けているんだろうと。

敢えて俺がスーツに着替え、その行く瞬間を避けているんだと。


“行かないで“ と言った言葉はあれ以来、美咲は一度も口にする事はなく、ただその言葉と涙だけが脳裏を過ぎる。


意味もなくついているテレビに視線を向けタバコに火を点けた瞬間、テーブルにあるスマホが不意に鳴り出す。

タバコを咥えたままスマホを掴み、画面を見た瞬間、思わず優香の名前で眉間に皺が寄った。


出ようか出ないか悩んだ挙句、仕方なくといった感じで俺はスマホを耳に当てた。

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