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「で?」
とりあえず座った俺はポケットからタバコを取り出し咥える。
そして火を点けながら流星に視線を送った。
「あれ?気になる?」
「間違った事は訂正しとかねぇと、お前ら面倒くせぇし」
「多分、訂正する事なんもねぇと思う」
「……」
笑う流星に顔を顰めてタバコの煙を吐き出す。
「最近付き合い悪いっつったら、沙世ママがお前の事、恋煩いって言ってたから」
「はぁ?…んだ、それ。つか煩ってはいねぇから」
「おぉっ、そこは通り過ぎたって事か。最近、お前調子いいもんな」
「はい?」
タバコを咥えたまま言葉を吐き出し俺は一度立ち上がって、冷蔵庫から水を取り出した。
ペットボトルの蓋を開け、そのまま俺は喉に水を流し込む。
「だから一応、身体の調子はいいんすけどね。っつっといた」
「沙世さんと関わんのやめろよ」
「なんで?」
「ロクな事ねぇわ。どーせ俺の話しかしねぇんだから」
「そんな事ねぇぞ。沙世ママの店の改装の話とか、ここら辺に新店できるとか」
「追加話だろうが」
「まぁ、でも?お前の事、心配してたぞー。飲みすぎっからって。ま、それも今は大丈夫って言っといた」
「俺が飲んでるとか、飲んでねぇとか、お前知らねぇだろうが」
「だからさっきも言っただろうが。眠い、疲れたって言葉言わなくなったなって」
「そうか?」
「…で?お前、一緒に住んでんの?美咲ちゃんと」
「……」
流星の言葉に思わず口を閉ざし、視線を上げる。
目がかち合った時、流星は頬を緩めた。