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「おい、諒也この前言ってた――…」
「で、タバコがなに?」
アキの声を聞きながら俺は流星に視線を送る。
「あー、なんかこの前アイツ見に行った時にタバコ買ってきてって言われてよ、だからお前に言っとくわっつったんだよ」
「はい?なんで俺?買える所あんじゃねぇの?」
「それが何回か買ってたけど看護師に見つかって見張られてんだとよ。ほらアイツ未成年だろ」
「ははっ、未成年って。まぁそうだけどよ」
「で、これ預かってたからよ、買って渡してやって。ワンカートンな」
財布の中から6千円を取り出し、それを俺に手渡す。
「てか、お前が買ってきたらよくね?」
「俺、忙しいし」
「いやいや、どうみても俺の方が忙しいだろ。まー…うん、俺のも買うから買ってくっけど」
「よろしく」
受け取ったお金をポケットに仕舞ったと同時に、
「――…やべぇかな?蓮斗さんキレっかな?」
なんて笑いながら話すアキに思わず視線がアキに向かった。
その後、何回か言葉を交わした後アキは電話を切り俺に差し出してくる。
「お前、レンに何したんだよ」
同じく俺も思ってた言葉を流星は口にし、そして新たに流星は新しいタバコに火を点けた。
「なんもしてねぇっすよ。いや、あれっすよ。蓮斗さんの妹見た事あります?」
「あるけど」
俺は深くソファーに背をつけ、アキに視線を送る。
「ちょー、マジ可愛くないっすか?俺、この前初めて見たんすけど、めっさ可愛かったんすよ。タケルに可愛いとは聞いてたけどマジ可愛かったっす」
「なにお前、蓮斗の妹に手出す気かよ」
呆れながらに俺は鼻で笑ってしまった。
そもそも元カノはどうした。