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その次に迎えに来たのは優香で、案の条クスクス笑いながら来た。


「あれ?ご機嫌斜めですか?」

「俺さ、今日6人見てんの。普通に無理だろ。喧嘩しだすわ、泣くわ、お腹すいただのって、もぉ勘弁して」

「でも楽しかったでしょ?子育ての練習だと思えばいいじゃん」

「思えるかよ。そもそも沙世さんに見てもらえよ」

「あー…、ママさ打ち合わせがあるから無理って言われたの。んじゃあ翔くん、日曜だし休みじゃないって」

「いやいや、俺も忙しいって」

「あら、大変だねぇ。またよろしくね」


何がよろしくだよ、と思い帰っていく優香とすれ違いに諒也と蓮斗が来る。

アキは夜の仕事があるって言って帰って行って、タケルもアキと一緒に帰って行った。


ベンチに座って、不機嫌そうにする俺に「悪いな」そう言って蓮斗が愛優を抱っこする。


「いや、お前らがさ、こいつら連れて来た後に、蒼真さんからも面倒見てって言われて、挙句の果てに優香まで用事あるとか言ってよ、俺ひとりで6人見てんの」

「え、まじで?」

「あぁ」

「あ、だから助っ人、呼んだのかよ」

「呼ばねぇと無理だろ。泣く泣く喚く、そもそもお前なんなの?愛優は預けたらダメだろ。目離せねぇし、喋れねぇから分かんねぇし、一番泣いてっから」

「悪い、悪い。梨々花も予約詰まってて休めないって言ってたから」

「そんで香恋はずっと俺呼んでくっし」

「俺より翔さん好きっすからねぇ…」


苦笑いで口で開く諒也に蓮斗は声をあげて笑う。


「もぉ今日はマジで疲れた」

「悪かったな。まぁ帰って寝ろ。俺も帰るわ」


蓮斗がそう言って姿を消すと、さっきまでの賑やかさが一気に静けさを増す。


「香恋も帰るぞ」

「ううん」


諒也が言った後、香恋が首を振って俺の隣にちょこんと座る。

そして香恋は俺の腕をぎゅっと掴んで寄り添って来た。
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