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夕方過ぎ次々に公園に迎えに来たコイツらの親に笑顔になることすら出来なかった。


「翔くん、ごめんねぇ…」


桃華さんは自分の顔の前で手を合わせ、申し訳なさそうに俺を見る。


「ん、」

「なんかグッタリ?してる?」


笑いながら俺の顔を覗き込んだ桃華さんの表情は苦笑いに変わった。


「翔、悪いな」


一番上の子の手を引いて蒼真さんが俺に近づいた。


「いや、普通に無理っすよ。みんな言う事聞かねぇしよ」

「でも楽しかっただろ?応援も駆けつけてくれて」


未だ遊んでるタケルとアキを見て蒼真さんは声に出して笑う。


「疲れた」

「悪い、悪い。まぁ帰ってゆっくりして」

「ゆっくりも出来ねぇんだよなー…」

「相変わらずお前はホスト辞めても忙しいのかよ」

「忙しいねぇ…」

「それに女からはホストに戻れって言われてるみたいだな」

「情報早いっすね」


苦笑いになる俺に蒼真さんは頬を緩める。


「まぁな。色んなとこから流れてくっしな。あれだけトップで居て未練ねぇの?」

「ねぇっすよ。蒼真さん辞めた時、未練あったんすか?」

「いや、子供出来たから未練とかそんなもん何もなかったけど。だからお前のこの地位から抜け出すってすげぇなって思った。俺だったらまだ居てたかも」

「そか。まぁ、でも俺は入った時から30までに辞めるってのはあったから、後悔も未練とかもない」

「そっか。あ、また不動産の事でなんかあったら電話して」

「はいよ」


結局、新しいマンションとか、引っ越しの時は蒼真さんに全部頼りっきりになってしまった。

不動産を経営してる蒼真さんに全部任せっきりになってしまい、その申し訳なさで凌空と萌をみたけれど、流石に無理だった。


普通にしんどい。
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