愛すべきストリップガール
パチッと瞬きをして我に返った博が尋ねる…

『あの…メグ…いや,アキラちゃんいます?』


行くんかよ!?

ボクは正直もう帰りたかった…


『アキラちゃん?今別のお客様に付いて~…ますね。
少々お待ち頂くと思いますが…他の子は?』

『いえっ!アキラちゃんがいいんで!

待ちます!』


待つんかよ!?

いい加減にしてくれ…帰りたい…心から思った。


クルリと振り返り博が言う…


『俺もしかして…メグミに騙された?』


今にも泣き出しそうな顔をしている…


『とりあえず…確認したけりゃすれば…?』

ボクは博に甘い。


『ごめんな…?』


力無く博が言う。


『いーよ。』


スーツ姿の男はボク達を3番テーブルに案内した。

『アキラちゃん来るまでお待ち下さいね。
他の子を…』

男が他の女の子を付けようと言い掛けた瞬間,珍しく厳しい顔をしている博が言う…


『アキラちゃん以外興味ないっす!!』

ごつめの声がフロア中に響き渡る…

全く恥ずかしい奴である。
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