あっぷるすとーりー。
「ね、ねぇ、なんで、ぁんなことぃったの…?美香たちが悪ぃのに…」

下を向き、声を震わせながら問いかけてきた荒川さんに

「だって、あそこで私が相良くんに話してもギクシャクなるだけでしょう? なら言わない方がお互いの為かなって思っただけだよ」

にこりと微笑むと彼女たちはぽかんと口を開けた。

「…ありがとう。」

そう言うと頭を下げた。ほかの二人も一緒になって頭を下げたのを見て私は

「いいよーこれからはやめてね?」

と苦笑いをした。

「うん、ほんとにごめんなさい。」

そういうと彼女たちはそそくさと教室を後にした。
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