あっぷるすとーりー。

｢さぁて、ごはんごはんー｣

とお箸に手を伸ばすと周りの人達が騒ぎ始めた。

｢ちょっと、柴崎さん大丈夫なの?!｣
｢え、なになに男の取り合い？｣

などと聞こえる。すると

｢アンタら騒ぎすぎだっての、凛がせっかくいい感じに収めたんだからほっときなさいよ!!｣

｢そーよそーよ｣

と隣で友達がその場を抑える。

｢もういいよーごはんたべよー？｣

私はそんなの関係ないというようにご飯を食べる。

｢…凛がいうならいいけどさーまったく。｣

｢えへへ、ありがとー｣

｢…ふんっ｣

友達は照れくさそうに鼻を鳴らした。［それにしても、ごまかせてよかった。］

心の底からそうおもう私だった。

そしてそれとと共に相良くんの存在がどういうものなのかを知った。

[相良くん、モテるんだ…。]

すこし動揺したのは自分だけの秘密。