真夏の夜のツンデレラ〜今夜は私を愛して〜
「でも、嫌がらなかったってことは…柑奈だって俺とのこと考えてくれてるんでしょ?」
…何も考えてないと言えば嘘になるだろうか。
元々、親が離婚してるし…
私にはあまり家庭と言うものや、家族団欒というイメージが持てない。
いつか終わりがきてしまうように思えてしまう。
「順番がおかしいわ。
普通は恋人になって、プロポーズをして家族に紹介するのが一般的よ」
神社まで歩きながら私は薄暗い田圃道に、少し気分も暗くなっていく。
「でも、順番を丁寧に追って行こうとしたら
柑奈はきっと逃げる。」
「なによ、それ。」
どういう理屈なのか検討もつかないわ…。
「柑奈は臆病だから…」
そう言って、私の左手をきつく握りしめた。