真夏の夜のツンデレラ〜今夜は私を愛して〜
私もいつか、こんな風に誰かを包む
優しいお母さんになれるだろうか…?
浴衣に着替えて玄関に行くと、既に亜星も灰色の浴衣に着替えて私を待っていた。
「浴衣の柑奈も綺麗」
私の後ろに自分の親がいるというのに…
なんて恥ずかしい奴。
左手を差し出されて
右手を添えた。
「すみません、じゃあ行ってきます」
「楽しんで来るといいわよ」
その笑顔に見送られて、外に出てやっと…
亜星の足首をガンッと蹴飛ばしてやった。
「何するのさ」
「それはこっちのセリフだわ。勝手なことばかり」
「嫌なら嫌と、みんなの前で言えばいいじゃん…」
あの状況でそんなことできるわけない。
亜星はずるい。