殺戮都市~バベル~
「なーに言ってんの。下ろしてあげるんでしょ?少年の仲間をさ」


俺の鼻をピンッと指で弾いて、ドアを指差した。


俺の仲間を下ろしてくれる……新崎さんの事を忘れてなかったんだ。


てっきりそんな事は忘れて眠っていると思ったのが申し訳ない。


「は、はい!」


廊下に出た吹雪さんに続いて、俺も廊下に。


「恵梨香を探してくれたなら、私も少年に協力しなきゃね。西軍に仲間が捕まってるんだっけ?」


もしかしてこれは、奈央さんを助けるのを手伝ってくれるって事か?


吹雪さんいてくれれば心強い。


もしかすると、吹雪さんが行くなら恵梨香さんも一緒に来てくれるかもしれないな。


なんて期待をしながら階段を上って屋上に。


「さあ、時間になる前に行くよ。降り出したら移動なんて出来ないからね」


そう言えば、奈央さんとホテルにいた時も洗浄日で、激しい雨音が聞こえていたな。


死体が流されて行くのを見た時も豪雨だったけど、あの後からさらに雨音は激しさを増した。


きっと、滝のような雨になるのだろう。


PBMを操作して、チャクラムを取り出した吹雪さんは、軽く飛び上がって柵の上に着地した。
< 281 / 1,451 >

この作品をシェア

pagetop