殺戮都市~バベル~
メリメリッと、PBMが破壊される音が辺りに響く。


普通のPBM破壊と違うのは……激しい光がそこから溢れて……。


一瞬、朝になったかと思うような明るさの後、再び暗闇が訪れたのだ。


池上の身体は上下に分断され、死ぬのも時間の問題だろう。


「お、俺は……キングだ……この程度では……」


池上が最後に言ったのは、そんな言葉だった。


「はぁ……はぁ……地獄から詫びろ!バカ野郎!」


そう言った俺も、流石に限界が訪れたようだ。


そのまま後ろに倒れて、真っ暗な空を見上げる事しか出来なかった。


「おいおい、マジかよ。沼沢のやつ、池上に勝ちやがったぞ」


「服部!沼沢のPBMを出して!回復させるんだよ!」


二毛と雪子の声が聞こえる。


慌てた様子で、服部が俺に駆け寄り、ズボンのポケットからPBMを取り出した。


「ま、待ってろよ……って、腕がないじゃん!は、鼻で大丈夫かな」


そう言って俺の頭を上げ、鼻でPBMの操作をしようとする。


足の指でも何でも良いだろ。


なんなら、そこに落ちている腕を使っても良いだろうに。


それでも、何とか瞬間回復を行って、俺の腕は元に戻った。
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