殺戮都市~バベル~
『小倉奈央様、おめでとうございます!星2の武器を入手しました!』


『高山真治様、おめでとうございます!星2の武器を入手しました!』


俺も奈央さんも同じ星2。


ゲームだと、スマホを投げてしまいたいくらいだけど、この世界ではこれでもあった方が良いんだろうな。


細く、頼りない感じの短剣を俺が、鎌を奈央さんが引いた。


「……なかなか良い武器は出ないわね。でね、強化の方法は二つあるの。一つはPBMを操作して、内部的に強化をする方法。これは私がやるから、見ててね」


そう言って、武器を膝の上に置いてPBMをいじる。


画面の下、一番右にあるメニュー画面を開き、そこにある「武器リスト」を開いて「強化」を選んだ。


「ここでね、強化したい武器を選んで、次に素材となる武器を選べば……ほら」


奈央さんが持っていた斧、トマホークの強化素材となって消える鎌。


レベル11だったトマホークのレベルが1上がり、12に上がった。


なるほど簡単だ。


「それで、もう一つの方法っていうのは?」


PBMで強化が出来るなら、それで良いような気もするけど。


「もう一つは、PBMを操作しなくても強化出来る方法なんだけど……日本刀に、そのナイフを溶け込ませるようなイメージで合わせてみて」
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