辛恋
次の日も別の女の子と…次の日も…

どうして??なんで??

私の事、嫌いになったの??

毎日、泣いて泣いて…彼に話しかける事も出来なくなった。でも、1週間、2週間を過ぎて、同じことを繰り返す彼に我慢出来なくなって、振られるかもしれないけど、怖かったけど…屋上に呼び出して気持ちをぶつけた。

『私…匠の彼女だよね…?』

『あぁ…』

目を合わせずに匠はそう応えてくれた。

『じゃあ…どうして他の女の子と…』

おもわず涙ぐみながらも匠に問い詰めると、伏し目がちに一言…

『…ごめん』

いったい、何に対しての『ごめん』なのか分からなかった。
でも涙を流す私を見た途端、荒々しくギュッと抱きしめて切ない声でごめんと繰り返す匠に絆されて、それ以上、問い詰める事ができなくて…

今日も私を置いて、別の女の子と教室を出て行く。
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