3つの視線、1つの物語

「…ココどこだっけ?」


一時的に意識を飛ばしてたらしい
気付いたらコンクリートの部屋に居た


「…あぁ、地下牢だ」


そうだった
姫様の部屋に朝まで居たから、コンフィーヌ様に入れられたんだった

少し気を失ってたからか、少しだけ頭が動き始めた


「地下牢なんて入ったの初めてだなぁ」


コンクリートの壁に頭をくっ付ける
うん、冷たくて気持ちいい…

コレは完全に風邪をこじらせたね
しかも、熱が出るタイプの風邪だ

水かぶって、馬車馬の様に働いて、睡眠不足…
そりゃ、風邪も引くよね
きっと免疫力も低下してたに違いない


「姫様…大丈夫かな?」


流石のコンフィーヌ様も昼間から姫様を襲ったりしないはず…

そう信じたい

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