君が冷たい理由。【完】




めんどくさそうにすみれちゃんの腕を自分の首周りから外し髪をかきあげる。




「颯太も調理係なんだ?私もなんだ~」


「お前班ちげーだろ。戻れよ」


「え~やだよ。だって颯太春名さんのこと困らせてるでしょ~」


「はあ?なんで俺が」


「ね、春名さん。ごめんね颯太が」




すみれちゃんはそういうと芹沢くんの髪をくしゃくしゃっとし私に謝る。




「あ、いや…大丈夫、だよ」






その2人の姿を見て、ズキッと胸が痛くなった。






…なんだろう。このもやもや。


始めての感情に首を傾げながら私がすみれちゃんと芹沢くんの後についていった。





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