冷徹なカレは溺甘オオカミ
《柴咲さん、もう老化現象ですか? 数時間前に自分が言ったことを忘れてしまうなんて……》

「う、うるさいなあ!」



──だから、彼に電話をかけた理由も。

このままずっと家に着かなくてもいいなんて、今、そんなふうに思ってしまっていることも。

きっと、それは永遠に。

わたしだけの、秘密なのだ。
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