私の好きな人
『あれは蛍のせいじゃねぇ!!
蛍は何も悪くねぇよ!!』
「うん、ありがとね、洸…」
洸はいつでも私の心配をする…
私を守ってくれている…
嬉しいけど…
「洸、敦のこと本当にいいの…?
好きなんでしょう?敦のこと…」
『………』
洸は自分のことより、私のことを優先してしまう…
いつでも洸は、遥みたいに自分の身体を持てるのに、それをしないのは私を心配しているからだ…
恭也の妻となれば、他の組から狙われる可能性が出てくる…
そんなことがないように喧嘩が強い洸が私の中で、すぐに助けられるように守ってくれている
だから、私の中から出ない
『俺はいいんだよ…
敦は俺の親友でいいんだ…
それにこんな俺を敦が好きになるわけねぇだろ…?』
「そんなことないよ!
敦は洸のこと絶対に好きだよ!」
あっ、言ってしまった…
敦は洸のことが好きだって…
『……ありがとな、蛍
でも、いいんだ
俺は今の関係で十分だよ』
「洸……」
お互い好きなのに…
どうして伝わらないんだろう…
私は二人の邪魔をしないように…
見守り続けることにした