私の好きな人

夕也の好きな人


〜 夕也 視点 〜


「ね、ね…夕也くんっ!」

「ん?どうしたの、雫ちゃん?」


雫ちゃんが俺の服を引っ張って、俺を呼んできた


「お兄ちゃんとは、どこまでいったの?」

「ぶっ!!
ちょ、ちょっと雫ちゃん?」


あまりにも雫ちゃんが変な質問をしてきたから、吹き出してしまった


「えっ…?だって、お兄ちゃんのこと好きなんでしょう?

家以外、お兄ちゃんとずっといるんだし…
もうお兄ちゃんに告白したでしょう?」

「あ、あのね…雫ちゃん…」


確かに、前に俺は雫ちゃんに好きな人がいると言って、昴の方に向かったが…

あれはそういう意味じゃなくて…
鳳凰の仲間が大切だからってことだったんだけど…

大切 = 好きな人
ってことだったんだけど…


「お兄ちゃん、あのとおりエロエロだから…

夕也くんが相手にしてくれないから…
お母さんを代わりにしようとしてるんだと思うの!!

夕也くん!!
このままだと、本当にお兄ちゃんをお母さんに取られるよ!?」

「いや、あれは…
昴が遥さんのこと好きだからじゃないかな?」


見て分かるとおり…
近親相姦だと思うけど…

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