私の好きな人
「恭也たちだけさ、男同士の飲み会開いてズルいじゃん!
僕も参加させてって恭也に言ったら…
男同士の飲み会だからダメだって言われたの!!
僕も飲み会したい!
じゃあ女子会だ!って決めたの〜
恭也、絶対に蛍を取られて悔しがってるよ〜」
ああ…だから、嫌いな蛍さんまで呼んだんだね…
「すみません、私の母が…」
「いいのよ、雫ちゃん
私、嬉しかったから…」
「嬉しかった…?」
「うん
遥は私のこと嫌いでも…
こんな飲み会に誘ってくれるなんて嬉しいと思ったの…」
蛍さんは本当に凄い人だと思う…
嫌われてる人に好かれようと努力している
私なら絶対に出来ない
「ねぇ〜
折角の女子会なんだからさ〜
なんか話そうよ〜」
お母さんは私と蛍さんが二人だけで話していて、嫉妬したのか声をかけてきた
「なんの話をするの?」
「う〜ん…
思いつかないや〜
雫が決めていいよ〜」
お母さんは酔っていて頭が働かないのか、私に話題を決めていいと言ってきた
うーん…
そうだね…