ハッピーアワーは恋する時間
シャワーを浴びて、体をシャキッと目覚めさせた私は、ヨレヨレになった服からいつもの仕事スタイルに着替えて、軽くメイクをし、ササッと髪を梳くと、バッグを持って、慌ただしく家を出た。



・・・亜幸さんの言うとおり、次からは着替えを用意しておいた方が便利だよね。
着替えだけじゃなくて、歯ブラシとかメイク落としとか。
それと、私んちにも亜幸さんのあれこれグッズを置いて・・・。

頬が熱くなったのを感じた私は、それを隠すようにクロワッサンにかぶりつくと、ラテ・マキアートをゴックンと飲んだ。

お互いの家に、お互いのモノが少しずつ増えていく経験は、過去何度かしたことがある。
だけど、なんで亜幸さんが相手だと、今までで最高に嬉しくて、ドキドキワクワクしてしまうんだろう。

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