ハッピーアワーは恋する時間
もう私、どんだけ泣いてるんだろ・・。
でも、涙は留まることを知らないのか、拭いても拭いても私の目から流れ出てくる。
それとも、いくら泣いても、まだまだ泣き足りないから、涙は出てくるのかな・・・。

頭の片隅で、ぼんやりそんなことを思いながら、私はフェイスタオルで目と頬をゴシゴシ拭いた。

とにかく、母が言ったとおり、今夜は眠れそうにないから、予備の布団なんていらない・・・。
母の、優しくて寛大な親心が、今は心にジンと沁みる。
今は母がそばにいてくれるだけで、とてもありがたい。

もし私の娘が、こういう目・・とにかく、ピンチに陥ったとき、私もこうやって、娘と一緒にいるだろうなぁ・・・いいや。
私にはもう、子どもを授かる機会はない。
だって私は、二度と結婚なんてしないから。

そうよ。
私はもう、二度と恋をしない。

もう二度と、恋愛なんかしない!

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