ハッピーアワーは恋する時間
亜幸さんは穏やかな笑みを浮かべながら、ドリンクを飲んだ。
そしてまた、私をじっと見る。

・・・なんか、亜幸さんって、今すごくリラックスしてるんだけど、私に全神経を集中させてる、って感じがする。
力は抜けてるんだけど、切れ長の目には力が宿ってる、みたいな・・・。

亜幸さんはフッと笑うと、「痩せたな」と私に言った。

「え?そう・・かも。21の私って、ムチムチしてたし」
「ムチムチっつーか、ピチピチしたギャルだった」
「は。なにそれ」
「活きがいいってことだ」
「あぁそう・・・」
「ちゃんと食べてるか?」
「食べてますよ・・今は」
「よし。ならいい。にしても・・・」

意味深に言葉を止めた亜幸さんは、まだ私をじっと見ている。

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