この恋心に嘘をつく
沈黙に耐えきれなくて、思わず言ってみたが、失敗しただろうか?
「えっと……」
「……ふっ」
笑われた!
しかも、隠すように笑われた。
やっぱり、黙っていればよかった。
「あぁ、すみません。バカにしたわけじゃないんですよ。ただ、そんなことを言われたのは初めてだったので」
「はぁ…」
理由はどうあれ、笑われてしまった事実は変わらないわけで。
この場から逃げ出したい。
「お待たせいたしました。コーヒーと、ミルクティーでございます」
(2杯も飲むの?)
そう思っていたら、自分の目の前にミルクティーが置かれた。
「ご注文の品は、すべてお揃いてしょうか? 失礼します」
小さく頭を下げ、ウェイトレスは店内に戻っていく。