今日こそ絶対に自殺します。





ーーー元気な自分を作り上げた。



少年を導いてあげられるような、力強くて希望に満ち溢れた自分を光は作り上げた。





ーーー彼を助けてあげたい。



ただその一心で光はとにかく笑顔を作った。




そのために必要となってくるのが、自分は普通の人間であるという嘘。



少年と仲良くなりたての頃は、その嘘など痛くもかゆくもなかったもののーーー



成長していくにつれて、光はその嘘に苦しまされるようになっていた。










それはーーー





少年に恋をしてしまったからーーー










光は必死に考えた。


自分はどうすべきなのか。






『光と一緒にいるとき』



少年の口からその言葉が出た時、光は死ぬほど嬉しかった。


今すぐにでも好きだと言ってしまいたいと思った。




だけどーーー





「ヒー…ヒー…」



毎晩襲ってくるフラッシュバックに、光はその時も苦しめられていた。




本当の自分を見せることで、少年が離れていくことが怖かった。



そして、もし自分を認めてくれたとしても、少年を不幸にすることは間違いないと思った。





好きだけどーーー



好きだからこそ、



あなたは幸せでいてほしいーーー






学校でモテモテの少年を見るのはつらかった。


だけどその思い以上に光は彼を幸せにしてあげたかった。






ーーー彼の幸せだけは、絶対に吸い取らない。





光は考えた末ーーー


少年と関係を断ち切ると決めたのだ。







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